踊りは男踊りと女踊りがあって、女踊りはリズムに合せてあくまでも優美に軽快に踊るが、男踊りの場合は実際にざるで鰌を掬って来て酒の肴にした野趣を、そのまま面白く踊りの姿にするものである。
特に男踊りの固定した形はなく、それぞれの我流を織りまぜたものがあるが、いずれにしても、唄の調子に合ったローカルカラーの豊かなものが喜ばれる。したがって、ここに記した踊りの形は基本的なものであり、これにこだわらず、参考にして楽しい身振りを振付けて、広く踊られることを願ってやまない。
◇準備するもの
●男の場合
カスリ着物 ももひき
腰かご ざる 豆しぼり
鼻あて
●女の場合
カスリ着物 小形ざる
襷たすき(赤) 手拭
以上のものを身につけると次のような姿になる。全ての踊りがそうであるように、安来節どじょうすくいも、まず、唄の間合いをマスターすることによって、踊りが短時間に習得出来、したがって、歌調に踊りがぴったりマッチし、真のどじょう掬いの面白い味わいが表現出来るものである。